最近気になる本のジャンルは、ズバリ日本語。ことば。
自分の知ってる日本語、言葉、そして使い方や捉え方…ほんの一握り、いやひとつまみ、いやいや、一粒にすぎないかもしれない、と、知れば知るほどに自分の知識、視野がちーーっちゃいことを思い知らされます。
もともと、ことば自体に関心はありました。
学生時代の好きな科目はやはり国語がランクイン。
あ、でも古文はなかなか馴染めなかったなー、今でこそ語源を調べたりする時に良く昔の言葉が出てくるので楽しさを知り始めたかもしれないけれど。
グンと興味を持ったのは学生時代。
グングンと興味を持ったのは、お芝居を始めてから。
グングングンと興味を増したのは、映画「舟を編む」を観てから。
映画の舞台は出版社で、辞書を作る…超簡単に言うとそんなストーリー。
長い長い年月をかけて一つ一つ言葉を選び考え形にして24万語収録された辞書が完成されるまでの様子が分かりやすくて、大変興味深かったです。
そしてその時にパンフレットも購入したのですが、そこでまた、ホントやー!今まで知らなかったのがもったいない!という内容に出会いました。
「1冊の辞書で、その言葉の意味を知った気になってちゃもったいない」
というフレーズに、えっ!?と驚いたのです。
それまで国語辞典は1冊買えばもうそれが自分にとって「国語辞典」になり、意味がわからなければその時点で言葉の意味を調べ、なるほどそういう意味かそういう答えか、というところでおさまっていたわけです。
ところが本屋さんで辞書のコーナーを見てもわかるように、様々な出版社より国語辞典が出されているんですよね。
それまでは、出版社名が違うくらいなものでどれも似たようなものだと思ってました。
で、先ほどのパンフレットの話に戻りますが、例として「恋」「言葉」「仕事」の3つの言葉について、それぞれ10以上の出版社の辞典より抜粋して記載されています。
ある辞書は、2、3行程度でシンプルに。
また、ある辞書は15行以上に渡り、色々な用例や関連語等を併せて記載し解説しているものもあり。
これを見て、未知のものがありすぎる!!私の視野はまだまだ狭すぎる!!と若干の恐怖すら感じちゃいました。
だから一つの国語辞典で、言葉を判断するのは、ある意味の固定概念になってしまうのかなと感じ始めました。
もっと極端なことをいうと、新明解さんの国語辞典をがっつり愛用している人と、岩国さんの国語辞典を愛用している人がそれぞれ同じ言葉を用いて語ったとしても違う感覚で捉えて、そこから誤解というものも始まるきっかけの一つになるのかな、とも思いました。あ、例えばのお話です(*´ェ`*)
まあ…突き詰めるほどに色んな解釈が出てきちゃって自分の中で混乱する恐れもありますが、でも多くの選択肢があるっていうのは結果的に楽なのかなぁなんて思います。
選択肢が広がるとますます興味が湧きます。
そして相手の考え方に対しても、なるほどそういう考えもあるよね、と肯定的に受け止められるようになるし、あ、そういう考え方もあるのか!と結果的に相手も自分も楽になるような気がします。
そして多くの選択肢があるのを認めた上で、その中でも自分の考えはこうです、と出せるのが気持ち悪くならないかなあと。
さて、国語辞典にも興味を持ち、いずれ何種類か持ちたいなあと思って色々調べているところに、ちょうど良い本「国語辞典の遊び方」というものに出会いました。
これ面白いです。
辞書の特徴を男の子のキャラクターに例えてイラストも交えて説明しています。
この本を読んで、国語辞典って、ちゃんと、どんな辞書を作りたいかなどの趣旨が記載されていることを始めて知ったし、こんなにも辞書で雰囲気が違うんだなあって感動しました。
各出版社の国語辞典を読み比べたいという思いもありますが、私が、今度購入する機会があればこれだなというのは、「語感辞典」と「基礎日本語辞典」ですねえ。
この二冊…いつかゲットしたいと思います!
日本語、ことば…おもしろいヽ(* 'ー')ノ♪